令和5年度事業
オンリーワン・ハイスクール事業
多様な教育ニーズに応える、魅力ある高校づくりを目指します
魅力ある高校づくりを推進するため、国の普通科改革を踏まえて、生徒の学習意欲を喚起し、多様な教育ニーズに応える普通科の在り方等を研究しています。対象は、原則として普通科を設置する県立高等学校です。
イノベーション・ハイスクール
文系・理系科目をバランスよく学ぶリベラルアーツを推進します。
指定校
I類 | 清水東、藤枝東、浜松西 |
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II類 | 沼津西・沼津城北、沼津東、静岡、浜松北 |
東京大学訪問(清水東)
浜松医科大学訪問(沼津東)
アカデミック・ハイスクール
SDGsをはじめとする学際的・領域横断的な新たな社会課題を探究します。
指定校
I類 | 富士東、静岡東、焼津中央、掛川西、浜松南、浜松湖南 |
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II類 | 清水南、静岡西、三島北 |
交雑種オオサンショウウオの解剖実習(焼津中央)
中等部「表現」発表会(清水南)
グローカル・ハイスクール
地域と協働し、地域社会の課題解決に向けて探究的学びを推進します。
指定校
I類 | 吉原、富士宮北、富士宮西、清水西、磐田北、浜北西、湖西 |
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II類 | 池新田・横須賀、熱海、榛原、川根 |
地域経済の課題について富士宮商工会議所と連携(富士宮北)
台湾の高校とオンライン交流(榛原)
フューチャー・ハイスクール
中山間地域等の小規模校において、先端技術の活用や地域資源等の学校運営への参加を積極的に促進します。
指定校
I類 | 南伊豆分校、稲取、相良 |
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II類 | 土肥分校、佐久間分校、春野校舎 |
サークル活動(サーフィン)(相良)
遠隔授業の様子(佐久間分校)
プロフェッショナルへの道事業
知識と実践力を兼ね備えた地域人材を育成します
農業、工業、商業、水産、家庭、福祉、芸術、英語及び国際に関する専門学科及び総合学科を設置する県立高等学校を対象とし、産学官一体の共同体制の構築と実践を推進しています。
未来のスペシャリスト育成
高度外部人材の活用
地元企業や研究機関等から高い専門力を持つ人材を学校に招き、高度な技術や知識を習得します。
科学技術
大学・専門学校等での研究体験
高校生が大学や企業を訪れ、最先端技術や高度な学問に触れることで、専門分野に対する学習意欲の向上と能力の伸長を図っています。
袋井商業
農林水産業スマート技術活用人材育成
県のプロジェクトや産業界及び大学等と連携し、高校生が先端技術に触れることで、農林水産業のスマート化などに対応した次世代の産業を担う人材育成を行っています。
浜松湖北
パワーアップチャレンジプログラム
全国大会等への参加支援
専門科目に関する大会やコンテストへの参加を支援しています。
浜松工業
学会等への参加支援
学会等での発表、聴講、ポスターセッション等への参加を支援しています。
駿河総合
産業界との連携進化
産業界、大学、研究所等と連携・協働し、新しい価値の創造や地域課題の解決等に向けた探究的な学びを行っています。
島田商業
高校生による子どもフォアフロント体験教室
小中学生を対象にした体験教室を開催し、高校生が子どもたちに、ものづくりの楽しさを伝えています。
御殿場
ふじのくに実学チャレンジフェスタ
展示、販売、体験、ステージ発表等を通じて、専門学科や総合学科の学習内容を県民にアピールしています。また、Webサイトを開設し、各学校が作成した動画により、学習成果や研究内容を紹介しています。
清水南
探究マインド育成事業
探究的な学びを推進するスキルの伸張のための対話の場づくり
担当者研修会
各学校の担当者が集まり、探究学習の在り方や校内推進体制上の諸課題について理解を深め、担当としての資質・能力の向上を図り、探究学習の一層の充実を図ることを目的としています。
令和5年度は、山梨県立笛吹高等学校長で、月刊高校教育にて「探究を探究する」を連載中である廣瀬志保氏の講演会(タイトル:探究を一歩進める)と各学校の課題を検討するグループワークを実施しました。
令和5年度は、山梨県立笛吹高等学校長で、月刊高校教育にて「探究を探究する」を連載中である廣瀬志保氏の講演会(タイトル:探究を一歩進める)と各学校の課題を検討するグループワークを実施しました。
参加者の声
県全体として探究に取り組む姿勢、各校の探究活動の事例や課題を知り、今後に向けたより良い意見交換と情報共有ができた。
講演会では、学校ごとの事例を具体的に示していただいたので、探究授業の参考となった。
初めての探究の運営で不安だらけの中研修に参加したが、講演やグループワークで解決の糸口が見えた。
地区別研究協議会
各学校の探究学習の取組や地区の外部人材活用等について情報共有を行い、 生徒の探究学習充実のための指導方法、教員研修の検討やカリキュラム開発等を行うことを目的としています。
令和5年度は、6つの地区に分かれ、オンリーワン・ハイスクール事業I類に指定された学校が、これまでの取組を伝達しました。
令和5年度は、6つの地区に分かれ、オンリーワン・ハイスクール事業I類に指定された学校が、これまでの取組を伝達しました。
探究シンポジウム
高等学校における探究活動の一層の推進を図るため、小中学校、大学、NPO、行政等、探究に関わる様々な立場の人と意見を交わす機会として、8月9日にグランシップで「探究シンポジウム」を開催しました。
SBS番組制作プロデューサー鈴木俊夫氏によるインタビューの心構え等についての講演
様々な立場の参加者が、自分たちの決めたテーマについて意見交換するグループワーク
参加者の声
外部との連携について
まずはゲートキーパーと繋がることが必要。繋がりが繋がりを生む。学校側も、受け入れ体制を整えると、外部から話が舞い込みやすくなる。
まずはゲートキーパーと繋がることが必要。繋がりが繋がりを生む。学校側も、受け入れ体制を整えると、外部から話が舞い込みやすくなる。
高校にとっての探究とは
大切なのは探究のサイクルを回すこと。社会的な課題解決に固執せず、生徒自身の興味に焦点をあわせ、失敗を恐れずサイクルを回していけば良いのではないか。
大切なのは探究のサイクルを回すこと。社会的な課題解決に固執せず、生徒自身の興味に焦点をあわせ、失敗を恐れずサイクルを回していけば良いのではないか。
探究フェスタ
令和6年1月28日(日)に沼津市(プラサヴェルデ)で「探究フェスタ」を開催いたしました。県内高校生や教員等約250人が一堂に会し、生徒主体の発表を行いました。質疑応答では、11人の大学生ファシリテーターが活躍しました。
プレゼン発表
ポスター発表
交流会
参加者の声
様々な発表を聞けてとても楽しかった。 高校生や大学生、大人と交流する機会はなかなかないから貴重な体験だった。
交流会で、他校の先生と関わったときに、少し気まずいかなと思ったら、テーマに対して、教師と生徒の関係なく、それぞれの視点から色々意見が言えることが実感できて楽しいなと思いました。
来年度は高校3年生のため、参加できませんが、将来ファシリテーターや教師などの立場で参加できたら嬉しいです。ありがとうございました。
自分の気づかなかった意見や考え方を聞くことができたため、視野を広げることができた。ファシリテーターの力を養う機会ともなった。
自分で考えて行動に起こしている高校生がいることに感銘を受けました。
探究を一生懸命やっている高校生の姿。その情熱に感動した。
【探究フェスタリポート】NPO法人しずおか共育ネット 代表 井上 美千子 氏
2024年1月28日、プラサヴェルデ沼津にて、静岡県内16校133人の高校生が集結し、静岡県教育委員会主催「探究フェスタ」が開催されました。
当日は、地域課題に取り組む「地域探究」もあれば、社会課題に取り組む「SDGs探究」、学術的な探究テーマに取り組む「アカデミック探究」、自己のキャリアと結びつけた「進路探究」など、探究フェスタ=おまつりの名にふさわしく多種多様な探究成果の発表と質疑応答が活発に繰り広げられました。
「探究フェスタ」は主体的・対話的で深い学びを体現する場そのもの。
視野が広がる・関心が繋がる・新たな問いを発見する・仲間から刺激を受ける・交流を通して探究が更に深まる、そんなドキドキワクワクの探究の連鎖・循環が生まれる瞬間が数多くありました。
発表する高校生・進行役の大学生・高校生に寄り添う先生方・大人がごちゃまぜで真剣に高校生の発表に耳を傾け、他校の生徒と対話を重ねる。
交流会では「高校生が探究するときに大切なマインド」をテーマに、キャッチフレーズを参加者全員が作成しました。「勇気を出して行動する」「今やりたいことに目を向ける」「自分で考えて自分から動く」に代表されるように、高校生が自身の探究の学びを自分の言葉で表現する貴重な時間となったことが窺えました。
静岡県教育委員会主催で探究発表会が開催されたことは、静岡県の探究の更なるシンカ(進化・深化・真価)に向けた新たな一歩です。
次年度以降、更に参加高校が増え、ワクワクの探究の連鎖が静岡県全域に広がる予感に胸が高鳴る1日となりました。
2024年1月28日、プラサヴェルデ沼津にて、静岡県内16校133人の高校生が集結し、静岡県教育委員会主催「探究フェスタ」が開催されました。
当日は、地域課題に取り組む「地域探究」もあれば、社会課題に取り組む「SDGs探究」、学術的な探究テーマに取り組む「アカデミック探究」、自己のキャリアと結びつけた「進路探究」など、探究フェスタ=おまつりの名にふさわしく多種多様な探究成果の発表と質疑応答が活発に繰り広げられました。
「探究フェスタ」は主体的・対話的で深い学びを体現する場そのもの。
視野が広がる・関心が繋がる・新たな問いを発見する・仲間から刺激を受ける・交流を通して探究が更に深まる、そんなドキドキワクワクの探究の連鎖・循環が生まれる瞬間が数多くありました。
発表する高校生・進行役の大学生・高校生に寄り添う先生方・大人がごちゃまぜで真剣に高校生の発表に耳を傾け、他校の生徒と対話を重ねる。
交流会では「高校生が探究するときに大切なマインド」をテーマに、キャッチフレーズを参加者全員が作成しました。「勇気を出して行動する」「今やりたいことに目を向ける」「自分で考えて自分から動く」に代表されるように、高校生が自身の探究の学びを自分の言葉で表現する貴重な時間となったことが窺えました。
静岡県教育委員会主催で探究発表会が開催されたことは、静岡県の探究の更なるシンカ(進化・深化・真価)に向けた新たな一歩です。
次年度以降、更に参加高校が増え、ワクワクの探究の連鎖が静岡県全域に広がる予感に胸が高鳴る1日となりました。